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ぽんこつ社長です。
このブログの差別化ポイントの一つが、「英語圏の最新ADHD×AI情報を日本語にする」ことです。
英語圏のADHDコミュニティは、日本より2〜3年進んでいます。
今回は、2024〜2025年に英語圏で急速に広がった5つのAI活用法をまとめて解説します。
日本語でこれをまとめた記事は、今のところほぼありません。
なぜ英語圏は日本より進んでいるのか、理由を先に書きます
①ADHD当事者の発信文化が全然違います
英語圏では、ADHD当事者が自分の症状や対処法をSNSで公開することに、ほとんど抵抗がありません。
TikTok、YouTube、Substackで、何百万フォロワーを持つADHD当事者インフルエンサーが存在します。
「私はADHDだ」という開示が、コンテンツの強みになる文化です。
日本では「病気をさらすのは恥ずかしい」という意識が残っているため、当事者の発信が少ないです。
②AI活用の実験規模が桁違いです
英語圏では、ChatGPTやClaudeのリリース直後から、ADHD当事者コミュニティが積極的に活用を試みました。
「このAIを、ADHDにどう使うか」という実験が、何万人規模で行われています。
③研究機関との連携があります
ADDA、CHADDなどの団体が、AI活用に関する研究を正式にサポートしています。
研究と実践が連動した知見の蓄積があるわけです。
では、具体的に何が広がっているのか。5つを解説します。
①実行機能の外部委託という考え方が広まっています
広まった時期: 2024年後半〜
ADHDの中核的な問題である「実行機能の弱さ」を、AIに代行させるという体系的な考え方です。
単に「タスクをAIに手伝ってもらう」ではなく、「実行機能のどの部分が弱いかを特定して、その部分だけをAIに渡す」という設計思想です。
| 実行機能 | 内容 | AIへの委託 |
|---|---|---|
| タスク開始 | 動き出す | 「1個だけ選んで」プロンプト |
| 時間管理 | 時間感覚 | ADHD仕様見積もりプロンプト |
| 感情調整 | 感情のコントロール | 壁打ち・事実整理プロンプト |
| ワーキングメモリ | 情報の保持 | ブレインダンプ+整理プロンプト |
| 計画・組織化 | 全体像を組む | スケジュール生成プロンプト |
ADDitudeのコラムニスト、Ari Tuckman博士は「AIはADHDの補装具(prosthetic)」という表現を使っています。
視力が弱い人がメガネを使うように、実行機能が弱い人がAIを使うのは、理にかなった対応だということです。
このブログ全体の思想のベースになっているのが、この考え方です。
②AIボディダブリングが当たり前になっています
広まった時期: 2024年初頭〜
別の記事で詳しく書きましたが、AIを「作業中の同伴者」として使う方法です。
2024年に入ってから、Focusmateのようなサービスとの比較記事が英語圏で急増しました。
「人間とのボディダブリングより手軽」「24時間いつでも使える」「恥ずかしくない」という点で、AIボディダブリングの需要が急拡大しています。
英語圏では「study with me + AI」というスタイルで、YouTubeの作業動画をAIに代替させる使い方が広まっています。
③ADHD税という概念が共有されています
広まった時期: 2024年〜
「ADHD税」という言葉が英語圏で定着しています。
これは、ADHDが原因で余分にかかるコスト(時間的・金銭的)のことです。
- 請求書を出し忘れて失う収入
- 締切を破って支払う違約金
- 集中できないことで余分にかかる作業時間
これら全部が「ADHD税」です。
Brendan Mahan(ADHD Essentials Podcast)が提唱したこの概念は、2024年に当事者の間でバズりました。
英語圏では、AIを使ってこの「税金」を削減しようという運動が広がっています。
「ADHD税」という言葉は日本語でもキャッチーだと思うので、今後このブログでも使っていきます。
④能動的ブレインダンプシステムが進化しています
広まった時期: 2025年初頭〜
「ブレインダンプ(頭の中にある全てをとにかく書き出す)」は、ADHD仕事術の古典的手法です。
2025年から広まっているのは、これをAIと組み合わせた「能動的ブレインダンプシステム」です。
書き出すだけでなく、AIがリアルタイムで整理・分類・優先順位付けをしてくれます。
これからブレインダンプをします。
頭の中にある全てを、順序も優先度も関係なく書き出します。
書き終わったら、以下の4つに分類してください:
① 今日やる(今日中)
② 今週やる(今週中)
③ 後でやる(来週以降)
④ やらない(捨てる)
そして、①の中から最初に1個だけ選んでください。
準備ができたら「どうぞ」と言ってください。「どうぞ」が来たら、頭の中を全部吐き出します。判断はAIがやってくれます。
r/ADHD(Redditのサブレディット)に「My brain dump prompt for Claude」というスレッドが立って、2,000コメント以上になったことがあります。「このプロンプトで人生変わった」という体験談が続出しています。
⑤ADHD属性を最初に宣言するプロンプト設計が広まっています
広まった時期: 2025年〜
これが、英語圏で最も新しい考え方です。
AIに依頼する時、「私はADHDです」という前提を冒頭に入れることで、回答の質が変わるという発見です。
たとえばこういう違いが出ます。
普通のプロンプト:
「明日のやることリストを作ってください」
ADHD属性前提プロンプト:
「私はADHDで、実行機能が弱く、時間見積もりが2〜3倍ずれます。また、リストが20個以上になると圧倒されて動けなくなります。この前提で、明日のやることリストを作ってください。最大5個。優先順位付き。最初の1個を大きく表示してください。」
後者の方が、ADHD脳に合った回答が返ってきます。
基本の「ADHD前提宣言」テンプレート:
私についての前提を共有します:
- ADHDグレーゾーンです
- 実行機能(タスク開始、時間管理、計画)が弱いです
- 時間見積もりは通常の2〜3倍かかります
- 20個以上のリストを見ると圧倒されて動けなくなります
- 「1個だけ」に絞ってもらうと動きやすいです
- 退屈な作業は始めるのが困難です
- 褒めよりも事実ベースのフィードバックの方が信頼できます
この前提を踏まえた上で、以下の相談に乗ってください:
(本題)英語圏では「ADHD system prompt」としてこの考え方が広まっています。
会話の最初にこれを入れるだけで、AIが一貫してADHD仕様の回答をくれるようになります。
まとめ。日本語圏での展開可能性
| 海外の動向 | 日本語圏での言い換え | 展開可能性 |
|---|---|---|
| Executive Function Outsourcing | 外付け脳設計 | ★★★★★ |
| AI Body Doubling | AIボディダブリング | ★★★★ |
| ADHD Tax Reduction | ADHD税を削減する | ★★★★★ |
| Proactive Brain Dump | 能動的ブレインダンプ | ★★★★ |
| Identity-Informed Prompting | ADHD前提宣言プロンプト | ★★★★★ |
これらを一つずつ記事化していくことで、「日本語圏のADHD×AI情報の一次情報源」というポジションを作っていきます。
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