パソコンを開く。今日やることはたくさんある。メールも、納品も、請求も、次の打ち合わせ準備も。
——どれも大事に見える。だから、何から始めればいいか分からない。気づいたら、けっこうな時間が過ぎている。
社長
蔵人
またやってもうた
これ、サボっているわけじゃないんです。私はADHD気味の自営業者ですが、朝のこの「動けなさ」が長いあいだ謎でした。
やる気がないわけでもない。案件を忘れているわけでもない。ただ、目の前にタスクが並んだ瞬間に、こうなります。
- 全部が同じ重さに見える
- どれから手をつけるか決められない
- 「全部やらなきゃ」と「どれもやりたくない」で固まる
- 気づいたらSNSを見ている
そして「また今日も出だしでつまずいた」と自分を責める。この自己嫌悪が、さらに動けなさを重くします。
なぜ朝、固まるのか
先に、いちばん言いたいことを書きます。これは意志の弱さではありません。
やることが多いほど、最初の一歩の着手率は下がります。これはADHDで特にはっきり出ます。脳が「どれを選ぶか」という判断で渋滞してしまうからです。
つまり、足りないのは「やる気」ではなく、「今日はこれから手をつける」と決めてくれる誰かでした。自分で選ぼうとすると、その「選ぶ」で固まるからです。
AIに「順番」を出してもらう
そこで、朝はAIに今日の順番を出してもらうようにしました。自分で優先順位を組み立てるのをやめて、AIに「並べてもらう」だけにします。
ポイントは、きれいな計画を立てさせないことです。今日のいちばん最初の一手だけ、はっきり1つに絞ってもらいます。
今日やることが多くて、何から手をつけるか決められず固まっています。
全部を計画しなくていいので、まず「今日いちばん最初に手をつける1つ」だけ決めてください。
以下の順で出してください。
1. 今日やるべきことTOP5(締切と影響の大きさで並べる)
2. そのうち、いちばん最初に着手する1つ
3. その1つの、最初の5分でやる具体的な動作
抱えていること:
- 案件・タスク(思いつくまま箇条書きで):
- 締切が近いもの:
- 気になって落ち着かないもの:「最初の5分でやる具体的な動作」まで出してもらうのがコツです。「資料を作る」ではなく「資料のファイルを開いてタイトルだけ書く」くらいまで小さくしてもらうと、手が動きやすくなります。
社長
蔵人
毎朝これをやるのが面倒で、アプリにした
このやり方はよく効いたのですが、面倒が一つ残りました。毎朝、抱えている案件をAIに貼り付けて説明するのが、地味に重いのです。
そこで、案件の状況を持っておいて、朝開いたら「今日やるTOP5」を向こうから出してくれる仕組みを、自分用に作りました。案件管理アプリ pm-app です。
これは記録するためのアプリではなく、朝開いたら「今日これやって」「これ止まってる」を向こうから言ってくる参謀アプリです。続ける努力を、できるだけ自分からアプリ側に移しました。続ける才能が要らない設計にしたので、続けるのが苦手な自分でも続いています。
この pm-app は、いまスターター版として配布できる形に準備中です。整い次第、このブログでもお知らせします。
まとめ
朝、何から手をつけるか決められないのは、あなたがダメだからではありません。「選べる人」を前提にした進め方を、続けようとしていただけです。
必要なのは、もっと根性を出すことではなく、今日の一手を「向こうから出してもらう」こと。まずはAIに、最初の1つだけ決めてもらうところから始めてみてください。