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ぽんこつ社長です。
時間の見積もり、本当に当たりません。
「これ1時間でできる」が4時間かかります。
「明日やれば余裕」が当日の夜中になります。
ADHD脳の時間感覚は、根本的に壊れています。
でもこれ、意志の問題じゃないんです。
時間盲(time blindness) というADHDの中核症状です。
そして、AIに「ADHD仕様」で見積もらせる方法があります。
時間盲という概念、知ってますか
Russell Barkley博士(世界的に著名なADHD研究者)は、ADHDを「時間のハンディキャップ」と表現しています。
ADHDの人が経験する時間の歪みは、大きく2つあります。
①時間を「今」と「今じゃない」でしか認識できない
定型発達脳は、時間を線形に認識しています。「1週間後の締切が、3日後、2日後、明日、今日」と迫ってくる感覚があります。
ADHD脳には、この「迫ってくる感覚」がないんです。
締切は「今じゃない」か「今(緊急)」のどちらかしかありません。
だから1週間前は「まだ先」で、前日の夜に「今!」になります。
②時間の経過を正確に感じられない
定型発達の人は、だいたい「30分くらい経ったな」という感覚があります。
ADHD脳には、この感覚が弱いんです。
気づいたら3時間経っていた、という現象が頻繁に起きます。
これが、タスクの時間見積もりの大幅な狂いに直結しています。
なぜ毎回「短く」見積もってしまうのか
ADHD脳が時間を短く見積もる理由は3つあります。
①「スムーズにいった場合」で計算している
「途中で脱線しない」「調べ物が出てこない」「気が散らない」という前提で計算してしまいます。でも現実は、全部起きます。
②先のことを「想像できない」
未来の自分が作業している様子を脳内でシミュレーションする能力が弱いです。だから「大体このくらいかな」という感覚的な見積もりになります。
③過去の所要時間を参照しない
「前回同じ作業が何時間かかったか」を自然に参照する習慣がありません。毎回、楽観的な見積もりをゼロから作ってしまいます。
AIに「ADHD仕様」で見積もらせるプロンプト
これを解決するために、AIに「ADHD前提」で時間を見積もらせます。
以下のタスクの所要時間を、ADHD脳が実際にかかる時間で見積もってください。
【タスク】
(具体的に書く)
【見積もり条件】
- 私のADHD特性を前提にする
- 「スムーズにいった場合」ではなく「平均的にかかる場合」で算出
- 以下の要素を全部含める:
・タスク開始までのウォームアップ時間
・途中の脱線・気散り時間
・調べ物や確認が発生した場合の追加時間
・疲れによる速度低下(後半は前半の70%の速度)
【最終出力】
- 最短見積もり(全部うまくいった場合)
- 現実的見積もり(ADHD仕様の平均)
- +30%バッファを加えた推奨スケジュール時間
- 今日からN日後の締切なら、1日あたり何時間必要か
私の楽観的な見積もりは2〜3倍かかることが多いです。それを加味した現実的な数字を出してください。ブログ記事3,000字の場合、Claudeはこんな感じで返してくれます。
最短見積もり: 2時間(全てスムーズな場合)
現実的見積もり(ADHD仕様):
- ウォームアップ: 20分
- 構成決め: 30分
- 執筆: 110分(後半は70%速度を考慮)
- 脱線・休憩: 40分
- 推敲・修正: 30分
- 合計: 約4時間
+30%バッファ: 5.2時間
3日後締切なら: 1日あたり約1.8時間の確保が必要
「2〜3時間でできる」が「実際は5時間以上必要」という現実が見えてきます。
応用①: 案件全体のスケジュールをADHD仕様で組む
新規案件を受注した時に使えるプロンプトです。
新しい案件のスケジュールをADHD仕様で組んでください。
【案件内容】
(詳細)
【締切】
(日時)
【想定タスク一覧】
(列挙)
【条件】
- 私はADHDグレーゾーンで、時間見積もりが平均2〜3倍ずれます
- 1日の実働可能時間は最大4時間
- 毎日は無理なので、週5日で計算します
- 最終日は「バッファデー」として作業しない設計にします
各タスクのADHD仕様見積もりと、週次スケジュールを出してください。「締切の何日前から始めるべきか」が現実的な数字で出てきます。
応用②: 締切が迫っている緊急時のプロンプト
締切が目前に迫った時の緊急対応プロンプトです。
締切まであと[N]時間です。以下のタスクが残っています。
現実的な対応策を3パターン出してください。
【残タスク】
(列挙)
【選択肢】
A: 全部完成させる場合のタイムテーブル
B: 最低限だけ仕上げる場合(何を削るか)
C: 締切を延ばす場合(クライアントへの説明文案)
現実的に、どれが最も損失が少ないか評価してください。「全部やる」「何か削る」「延ばす」の3択を、感情なしに評価してくれます。
ADHD脳は追い込まれると「全部やる」しか見えなくなります。
AIが「延ばす方が損失が小さい」という客観的な判断を出してくれると、冷静に選択できるようになります。
CHADDのデータが衝撃的でした
CHADDの研究によると、ADHD当事者の時間見積もり精度は、平均して実際の所要時間の35〜60%しかないというデータがあります。
つまり、ADHD脳の「2時間でできる」は、最初から「4〜6時間かかる」と読み替えるべきなんです。
AIにその補正を任せると、自分の見積もりが変わってきます。
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時間盲は治りません。でも補正することはできます。
AIに補正を任せてしまいましょう。
さらに深掘りしたい方へ
#ぽんこつ社長のAI日誌